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私はMAC 調律聴き比べ 調律テンプレート






古典調律聴きくらべ (テンプレート)  内容 目次

GS、GX両音源対応 (確認はむらしんさんのトップページ下部、およびその中の「対応音源・電子楽器リスト」の項参照)
古典調律ききくらべ inC
37種類の調律法(システムエクスクルーシブ)とサンプル曲「もみじ」      ダウンロード WIN MACVisionファイル
マニュアルに掲載の「他のMIDIファイル読み込み」用サンプル         ダウンロード MIDIファイル
37種類の調律法(システムエクスクルーシブ)の明細一覧とサンプル曲「もみじ」 一括ダウンロード
MIDIファイル
音源チェック用音階
「1a アラビア風(へんてこ)音階」です。貴方のパソコンで聞いて、このように聞こえれば、このコーナーを、エンジョイできます。              聴いてみるMP3ファイル


37種類の調律 明細ダウンロード と サンプル曲「もみじ」    MIDIファイル

キーは、全部Cです。
ミーントーンと中全律は同義。
セント(cent)は、半音を100に分けた単位。
音名はドイツ語表記。 例 Gis=G#、Ges=Gb、(is=#、es=b)です。B=Bb、H=Bです。
音律データは「むらしん」さん、説明は「めあんとね」さんからいただき作成しました。 感謝!!
1a
これが普通の音階に聞こえてしまっていたら、調律変更できていません。
上記のMP3と同じに聞こえれば、いろいろ楽しめます。
1b
紀元前   同一5度系   純正律系
純正な音程は、「 Gis - Es 」以外の全ての5度。ひたすら完全5度(4度)を純正(周波数比2:3)に取り続ける。
特徴は、単声でメロディを奏でると、非常に心地よい。しかし長3度が12平均率律よりも純正から離れているので、和音としては綺麗でない。また、「Gis」から「Dis」をとって、「Es」と比べると、1/5半音強の差がある(この差( 3 12 / 2 19、23.460[cent])をピタゴラスコンマ(P.C.)と言う)。
世界中で自然発生的に生まれ、歌われて来た音律。
と言うのも、和音の中でオクターブ(1:2)に次ぐ単純さ(2:3)を持っているからである。この周波数比を確かめたのがピタゴラスである、というところから「ピタゴラス律」と呼ばれている。
1c

1400年代以前? 音階の部分については、かなり古くギリシャ(?)のテトラコードの時代からあった。   純正律系
純正な音程は、完全5度が「 Es - B 」「 F - C - G - D 」「 A - E - H 」「 Fis - Cis - Gis 」。長3度が。「 Es - G - H 」「 B - D 」「 F - A - Cis 」「 C - E - Gis 」。純正でないのは完全5度が「 B - F 」「 D - A 」「 H - Fis 」、長3度が「 D - Fis 」と、音名が噛み合わない関係の5度と長3度(減6度と、減4度になる部分)。
主要3和音が純正。
そのかわり、純正でない5度(1/5半音程狭い)を含む和音がかなり汚くなる。そのため、転調すると主要3和音が純正でなくなるものを含むので、転調に向かない。
また、音階に含まれる全音が2種類あるため、メロディがあまり滑らかにならない。
この全音の広い方(「 C - D 」「 F -G 」など、周波数比9/8)を「大全音」、狭い方(「 D - E 」「 G - A 」など、10/9)を「小全音」と呼ぶ。

1d
1400年代以前?   純正律系
純正な音程は、ハ長調と同じ。ハ長調との違いは「D」のみ。
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1400年代後期〜   純正律系
純正な音程は、5度が「 As - Es - B - F - C - G 」「 D - A - E - H - Fis - Cis 」。長3度が「 B - D 」「 F - A 」「 C - E 」「 G - H 」。
「キルンベルガー1」とほとんど同じ(違うのは「 Cis 」と「 D 」だけ)。
「 G - D 」に狭い5度をおいていることが特徴的かも知れない。
1f
1400年代後期〜   同一5度系
純正な音程は、長3度の「 Es - G - H 」「 B - D - Fis 」「 F - A - Cis 」「 C - E - Gis 」。
長3度を出来るだけ純正に取るため、5度が狭くなる。というのは、純正な長3度(周波数比 5/4、386.314 [cent])は、ピタゴラス音律のものより1/5半音強狭い。この差(81/80、21.506 [cent])を「シントニックコンマ(S.C.)」と言う。これはピタゴラスコンマ(23.460 [cent])とあまり差が無いので、これらをまとめて「コンマ」と言うこともある
狭い長3度を均等に4つの5度で割るので、それぞれ1/4づつ狭くなる。旋律を心地よく聞くには5度は広めの方が良いのでちょっとマイナスだが、普通の曲では5度が同じなので凸凹して聴こえることもなく、独特な感じがして良い。
和音を弾くと長3度が純正でうならず、5度のうなりも数えられる程度のものなので、のんびりと聞くことが出来る。
しかし、この音律を楽器に採用し、オクターブ12の鍵盤に割り付けると、狭い5度が11個と、かなり広い5度が1個出来る。この広い5度(5 -11 / 4 * 2 7、737.637 [cent])は、聞くに耐えない広さである(1/3半音強広い)。この5度は「ウルフ(トーン)」と呼ばれ(狼の咆哮)、曲の中では使えないとされている。
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1400年代後期〜
純正な音程は、5度が「Es - B」「F - C - G」「D - A - E - H」「Cis - Gis」。長3度が「F - A」「C - E」「G - H」。
全音階を純正な音程で決め、周波数比から半音を決める。
半音が徐々に大きくなるようにしている。
「C 〜 F」と「G 〜 C」のテトラコードの中身が同一形になっている。
純正律を基本にして、半音を中間的な数値になるように決めたもの。
1h
1500年代〜   同一5度系
純正な音程の5度、長3度は無し。
そのかわり、短3度が「Gis - H - D - F」「Cis - E - G - B」「Fis - A - C - Es」で 6/ 5 。
ミーントーン律が、長3度が純正になるように5度を狭めたのに対して、この音律は短3度が純正になるまで5度を狭める。その5度で取れる限りの5度を取る。
したがって、短3度の多く(3/4)が純正。
そのため5度と長3度が純正なものより 7.169 cent も狭くなる。
また結果的に「ウルフ」も 751.532 cent に広がり、増5度の領域に入ってしまう。
1i
1500年代〜   ミーントーン純正5度混在系
純正な音程は、5度が「Es - B」「Cis - Gis」。長3度が「B - D - Fis」「F - A - Cis」「C - E」「G - D」。
「B - F - C - G - D - A - E - H - Fis - Cis」をミーントーンの5度に取り、「Es - B」と「Cis - Gis」を純正な5度に取る。
1j
1500年代〜   純正律系
純正な音程は、5度が「 Es - B 」「 F - C - G - D - A 」「 E - H - Fis - Cis - Gis 」。長3度が「 Es - G - H 」「 B - D - Fis 」「 A - Cis 」「 C - E 」。
「 F - A 」がピタゴラス長3度(81 / 64、407.820 [cent])になっている。
1k
1500年代〜   純正律系
純正な音程は、5度が「 B - F - C - G - D 」「 A - E - H 」「 Fis - Cis - Gis - Dis 」。長3度が「 F - A - Cis 」「 C - E - Gis 」「 G - H - Dis 」。
メルセンヌは、ヨーロッパにおいて最初に12平均率律について記述した人、とされています。「考案した」としている文献などが一般的なようですが、それよりも50年程前に中国(明)の朱載育(「育」は土偏がつく)という人が12平均率律を発表しているようです。

1l

   同一5度系
理論としては1600年ごろからあったが、実現が難しいため実用は弦楽器のフレットなどにしか用いられていなかった。
鍵盤楽器に用いられるようになったのは、ピアノの発達・普及した19世紀からと思われる。

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1500年代〜   等分5度、純正混在系
純正な音程は、長3度は無し。5度が「 E - H - Fis - Cis - Gis - Dis - Ais - Eis - His 」。
純正な5度をとり、そのC(His)とEの長3度を4つの5度で等分する。
「 C - E」の長3度はピタゴラス律における減4度になり( 2 13 / 3 8、384.360 [cent])、その音程は純正長3度( 5 / 4、386.314 [cent])にかなり近い。これを4等分した5度は、結果的にミーントーン律に近くなる。
このため、#、♭の少ない調ではミーントーン的になり、多いとピタゴラス的になる。
ミーントーン律が調律できるのなら、この音律を調律することはそれほど難しくない。
誰が作ったものなのか判らないので、断定は出来ないが、古典音律でも初期(バロックの頃)に出来たと思われる。というのも、これとほぼ同じ物をキルンベルガー(バッハの弟子)が残しているからである。
この音律のように、調によって音階がミーントーン的になったりピタゴラス的になったりする(調によって主和音の響きや音階の伸びやかさが違う)のが、古典音律と言われるものの特徴とも言える。

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1600年代〜
純正な音程は、5度が「F - C」「G - D」「A - E」「H - Fis」「Cis - Gis」。長3度は無し。
「B - F」「C - G」「D - A」「E - H」「Fis - Cis」を純正なものより (P.C.)/3 狭い)にしながら、純正なものと交互に決めて行く。
「Es」は、「Gis」と「B」の間を2等分する((P.C.)/3 広げる)。
純正な5度と狭い5度を交互に並べて、長3度が同じ大きさになるように考えている。
ただし、短3度は2種類の大きさがある。
1o
1600年代〜   等分5度、純正混在系
純正な音程は、5度が「 A - E - H 」「 Ges - Des - As - Es - B - F - C 」。長3度は無し。
まず「ウェルテンペラメント」に調律する(EからHisまで純正な5度を取り、C(His)−Eの長3度を4等分する)。このAからHまでを純正な5度に取り直す。
それぞれの調において、主要3和音の響き方が変わる。
大雑把に言うと、#、♭の少ない調ではミーントーン的(和音が綺麗)、多い調ではピタゴラス的(メロディが綺麗)。
ヴェルクマイスター(1645-1706)は、ドイツのオルガン演奏家で音楽理論家。この人は他にも音律を発表しているが、これが一番有名。
バッハはこの音律に感銘を受けて、あの「良く調節されたクラヴィーアのための曲集(平均率クラヴィーア曲集)」を書いたとも言われている。それまで、主に教会音楽を書かねばならなかったバッハにとって、24全ての調が使えることは、非常に驚くべき事だった(教会にあるミーントーン律のオルガンでは、#3、♭2が限界)
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1600年代〜   ミーントーン、純正5度混在系
純正な音程は、5度が「Ges - Des - As - Es - B - F - C」「A - E - H」。長3度は無し。
「C - G - D - A」をミーントーンの5度に取り、残りは純正な5度で決める。
ミーントーンの5度を純正なものに替えて、ウルフを軽減する修正法。
ミーントーンの5度は3つしか残ってない。そのため純正な長3度が1つも無い。
かわりにウルフは 694.625 cent と、ミーントーンの5度よりも狭くなっている。
これにより最も広い長3度でもピタゴラスの3度を超えない。
この純正な5度の配置は「ヴェルクマイスター 1−3」と同じであり、特徴も似たようなものになるだろう。
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1600年代〜
1r
1600年代〜
1s
1600年代〜   ミーントーン、純正5度混在系
純正な音程は、5度が「Es - B - F」「Fis - Cis - Gis」。長3度が「F - A」「C - E」「G - H」「D - Fis」。
「F - C - G - D - A - E - H - Fis」をミーントーンの5度に取り、残りは純正な5度で決める。
ミーントーン律の5度を純正なものに替えてウルフを軽減する修正法。
この音律は4つ入れ換えているので、21.506 cent 狭い 716.131 cent になっている。

1t
1700年代〜   等分5度、純正混在系
純正な音程は、5度は無し。長3度が「C - E」の一つだけ。
「C - G - D - A - E」をミーントーンの5度にとり、残りを8等分する。
ほぼ「キルンベルガー 3」と同じ。
「Fis - Des」にあったウルフを、純正にとっていた5度に分散させている。
1u
1700年代〜   同一5度系
純正な音程は、無いといってよい。
それぞれ、純正な5度から、少しづつ狭くした5度を積み重ねる。狭くする大きさが、それぞれ、「(P.C.)/6」〜「(S.C.)/5」。
ミーントーン律よりも少し5度を広くすることで「ウルフ」を狭くしようとしたもので、ミーントーン律っぽさを残しつつ、調の可能性を広げようとしている。
ゴットフリート・ジルバーマン(1683 - 1753)は、ドイツのオルガン製作者で、初期のピアノを作り、そのピアノをバッハが弾いた話で有名な人。ジルバーマン家は、鍵盤楽器製作の家系でもあるらしく、アンドレアスがオルガン、その息子ハインリッヒがピアノの製作者として知られているようである。
1v
1700年代〜
1w
1700年代〜   純正律系
純正な音程は、5度が「 F - C - G - D 」「 A - E - H - Fis 」「 Cis - Gis - Dis 」。長3度が「 B - D - Fis 」「 F - A - Cis 」「 C - E - Gis 」「 G - H - Dis 」。
長3度を壊さず、5度を出来る限り純正にしてあり、中全律と中間的。
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1700年代〜   ミーントーン、純正5度混在系
純正な音程は、5度が「H - Fis - Cis - Gis」。長3度が「B - D」「F - A」「C - E」「G - H」。
「B - F - C - G - D - A - E - H」をミーントーンの5度に取り、「H - Fis - Cis - Gis」を純正な5度に取る。残りの「Es」を「Gis」と「B」の中間に取る。
ミーントーン律から「ウルフ」を軽減するために、そのいくつかを純正なものに替える修正法。
さらに「ウルフ」を2つの5度に分散させているため、一つにつき 709.043 cent になっている。

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1700年代〜
純正な音程は、5度が「F - C - G - D」「A - E - H」「Fis - Cis」「Gis - Es」。長3度が「F - A」「C - E」「G - H」。
純正な関係で全音階を決め、周波数比にしたがって半音を決める。
半音が徐々に小さくなるようにしている。
純正律のハ長調を基本にして、半音を違名同音ができるように、中間値にしたものと思われる
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1700年代〜
純正な音程は、5度が「B - F - C」「Fis - Cis - Gis」。長3度は無し。
3種類の5度で構成されている音律。
一つは純正な5度、一つは12平均率の5度、もう一つは12平均率の5度から、純正な5度との差の分を減らしたもの。減らした5度は「C - G - D - A - E」。それぞれの音を、1.955 cent (12平均率と純正な5度との差)の (- 1 〜 3) 倍だけ、12平均率からずらす考え方。
ナイトハルト(1685 頃 - 1739)は、ドイツの音楽理論家。
色々な音律を考え、最後には12平均率を使うことに行きついてしまった人。

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1700年代〜
純正な音程は、5度が「E - H」。長3度は無し。
「ナイトハルト 1」と同じく、純正、12平均率の5度と、その差の分を減らした5度で構成される。
ただし、「Dis - B」は純正な5度を1箇所しか使っていないため、ウルフとして、純正よりも大きな5度になっている。
減らした5度は「C - G - D - A」。
2b
1700年代〜   等分5度、純正混在系
5度が「H - Fis - Cis - Gis - Dis - Ais - Eis」。長3度は無し。
「ウェル・テンペラメント」あるいは「キルンベルガー 3」あたりをもっと平均率化したもの。
白鍵の5度は狭く、黒鍵の5度は純正である。
2c
1700年代〜   純正律系
純正な音程は、5度が「 F - C - G - D 」「 A - E - H - Fis 」「 Cis - Gis - Dis - Ais 」。
長3度が「 F - A - Cis 」「 C - E - Gis 」「 G - H - Dis 」「 D - Fis - Ais 」。
長3度が最大限純正になっている。
ミーントーンの影響大。
2d
1700年代〜
純正な音程は、5度が「F - C - G - D」「A - E - H - Fis」「Cis - Gis - Es - B」。長3度は無し。
純正な5度と12平均律の5度との差の3倍を、12平均律から減らした5度を考える。
その5度を「B - F」「D - A」「Fis - Cis」に配置し、他を純正な5度にとる。
純正な5度が多いものの、平均律的要素が強い。
調性格は4種類しかない。
長3度は全て 400.000 cent である。
2e
1700年代〜   純正律系
純正な音程は、5度が「 Des - As - Es - B - F - C - G - D 」「 A - E - H - Fis 」。
長3度が「 F - A 」「 C - E 」「 G - H 」「 D - Fis 」。
ハ長調では、基本的な和音は純正。しかし、黒鍵は純正な5度で決められるため、調号(#、♭)が増えるとピタゴラス律的になる。
キルンベルガー(1721-1783)は、バッハの弟子だった。
2f
1700年代〜   等分5度、純正混在系
純正な音程は、5度が「Des - As - Es - B - F - C - G - D」「E - H - Fis」。長3度が「C - E」「G - H」「D - Fis」。
純正な音程で決め、残った「A」は、「D - A - E」を2等分する。。
「キルンベルガー1」と「キルンベルガー3」の中間。
純正律に出て来る狭い5度を「D - A」と「A - E」の2つに分散している。
2g

1700年代〜   ミーントーン、純正5度混在系
純正な音程は、5度が「Des - As - Es - B - F - C」「E - H - Fis」。長3度は「C - E」。
「C - G - D - E」をミーントーンの5度に、残りは純正な5度で決める。
ミーントーン律から7つの5度を純正なものに替え、ウルフをほぼなくした音律。そのかわり純正な長3度が1つしか残っていない。
ウルフは純正な5度よりもスキスマ(ピタゴラスコンマと、シントニックコンマの差)の分だけ小さくなっているので、異名同音をして良い。
「ウェルテンペラメント」とかなり似ている音律である。単に「キルンベルガーの音律」と言われることもある。

2h
1900年代〜
2i
1900年代〜   ミーントーン、純正5度混在系
純正な音程は、5度が「Es - B」「H - Fis - Cis - Gis」。長3度が「B - D」「F - A」「C - E」「G - H」。
「B - F - C - G - D - A - E - H」をミーントーンの5度に取り、残りは純正な5度で決める。
ミーントーン律の5度を純正なものに置き換えてウルフを軽減する修正法。
シュニットガーの音律と同じく、4つ入れ替えているので、ウルフは 716.131 cent である。
2j
1900年代〜
当コーナー成立の影の立役者、むらしんさんの提唱されている音律です。
2k
2000年代〜
2l
文部省唱歌。各調律テンプレートに貼り付けて、チェックできます。「1c純正律」をプリセット
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